インスタ映えスポットとしても人気! 縁結びの神様「川越氷川神社」

1500年の歴史を誇る川越の総鎮守

川越氷川神社は、541年に大宮の氷川神社から分祀された神社といわれています。太田道真・道灌親子が川越城を築城した長禄元年(1457)以降は川越の総鎮守として、歴代の城主も信仰していました。

1648年には、川越藩主・松平信綱が神輿や獅子頭などを奉納したことから「川越氷川祭」が行われるようになり、以後約370年にわたり、川越氷川神社が創建されたといわれる旧暦の9月15日(現在の10月14、15日)に毎年開催され続けています。「川越氷川祭の山車行列」として国の重要無形文化財やユネスコの無形民俗文化遺産にも選ばれているこの祭り。最大の見どころは、山車が互いにお囃子を競い合う「曳っかわせ」です。

境内の東側に位置する高さ約15mの大鳥居は、木製の鳥居としては日本最大級のもので、平成の天皇陛下即位を記念して建てられました。扁額には勝海舟の書が使われています。

効果抜群? パワースポットとして人気の氷川神社

大宮の氷川神社は、素盞鳴尊(すさのおのみこと)と奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)夫婦とその子である大己貴命(おおなむちのみこと)を祀っていますが、川越氷川神社には、奇稲田姫命の両親である脚摩乳命(あしなづちのみこと)と手摩乳命(てなづちのみこと)も加え、3世代5柱の家族が祀られています。そのため、「家庭円満」や「夫婦円満」「縁結び」のご利益があるとされ、多くの女性が参拝に訪れています。

川越氷川神社にはさまざまな縁結のお守りが揃っていますが、巫女さんが本殿の玉砂利を拾って麻の綱に包み神職がお祓いをした「縁結び玉」は、1日20体限定ということもあり早朝から並んでも手に入れることができないことがあるとか。毎月25日に頒布される「まもり結び」も50体限定の先着順で、頒布日には早朝から並ぶ方が多く見られます。

「縁結び玉」や「まもり結び」以外にも、「であいこい守」や赤い糸をイメージした「赤縁筆」など、縁結び関連のお守りなどが充実しています。中には、鯛型のおみくじを竿で釣り上げる「鯛みくじ」という変わり種も。恋みくじが入ったピンク色の「あい鯛みくじ」と赤色の「一年安鯛みくじ」の2種類があります。

3万枚もの絵馬が掛けられた「絵馬のトンネル」や、2本の木の間を8の字に回ると幸せになれるといわれている樹齢約600年のケヤキの御神木など、境内にはパワースポットもいろいろ。夏限定で開催される祭事「縁むすび風鈴」には、2,000個以上のカラフルな風鈴に願い事が書かれた短冊をつるした「風鈴回廊」も登場します。

お参りと一緒に桜を楽しもう

春になると、川越氷川神社の裏手を流れる新河岸川(しんがしがわ)の両岸には、「誉桜(ほまれざくら)」と呼ばれる桜が約300本咲き揃います。新河岸川は川越を代表する桜スポットで、満開の時期には風情あふれる和舟の上から桜や花筏を眺められる「春の舟遊」(はるのしゅうゆう)というイベントが開催されます。

桜の時期、川越氷川神社では、つげの木で桜の花をイメージした「桜つげ守り」を頒布。櫛の材料として知られるつげの木は、材質が硬く、使い込むほどに味が出るのが特徴です。そのことから、固い絆をあらわす縁起物として用いられるようになったのだとか。数量限定なので春になったらお早めに訪れてみてください。

川越氷川神社

URL https://www.kawagoehikawa.jp/

境内を巡った後は、縁結びがテーマの「むすびcafé」で一休みはいかがですか。「むすびロール」や「お結び」、「おめで鯛茶漬け」など、メニュー名を見るだけでも幸せな気分になれるカフェです。

※2019年11月現在の情報です